「Claude Codeが良いらしい」とは聞くけれど、ターミナルで動くと言われると身構えてしまう。何から始めればいいのか分からない。

この記事は、そんな個人開発者(またはこれから個人開発を始めたい人)のための入門ガイドです。インストールから最初のアプリが動くところまで、実際の手順で解説します。

ちなみにこのサイト(AppVillage)自体、コードの100%をClaude Codeが書いています。その運営者として、「最初にこれだけ知っていれば良かった」という内容に絞りました。

この記事で分かること

  • Claude Codeとは何か(ChatGPTなどのチャットAIとの違い)
  • インストールから初回起動までの手順(15分あれば終わります)
  • 最初にやるべき設定と、基本の開発ループの回し方
  • VS Code や Cursor など、普段のエディタと組み合わせて使う方法
  • 初心者がつまずきやすいポイントとその回避策

結論: 導入は15分。「日本語で頼む→確認する」の繰り返しだけ

先に全体像です。

  1. 導入は簡単 — Node.jsが入っていれば、コマンド2つで使い始められます
  2. 使い方の本質はシンプル — やりたいことを日本語で伝える → Claudeが実装する → 動作を確認する。このループの繰り返しです
  3. 上達のコツは「小さく頼む」 — 1回の依頼を小さく保つほど、結果は安定します

Claude Codeとは何か

Claude Codeは、Anthropicが提供するターミナルで動くAIコーディングエージェントです。

ChatGPTなどのチャットAIとの一番の違いは、あなたのPCの中で直接作業できること。

  • プロジェクトのファイルを読み、コードを直接書き換える
  • コマンドを実行する(開発サーバー起動、テスト、Gitコミットまで)
  • エラーが出たら自分でログを読んで修正する

チャットAIが「コードを貼り付けてもらって助言する家庭教師」だとすると、Claude Codeは「隣に座って一緒に手を動かす同僚」に近い存在です。

前提・必要環境

項目 内容
OS macOS / Windows / Linux
必要なもの Node.js 18以上、ターミナル(macOSなら標準のターミナル.appでOK)
アカウント Claudeの有料プラン(Pro・月額$20〜)または APIキー
料金の目安 Proプランなら月額$20で開発に十分な利用枠から始められます

ターミナルは「黒い画面」に苦手意識があるかもしれませんが、使うのは起動コマンドくらいで、あとの操作はすべて日本語の会話です。

実際に試す: インストールから初回起動まで

手順1: インストール

ターミナルを開いて、次のコマンドを実行します。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

(npmが無い場合は先に Node.js をインストールしてください。公式ドキュメントには他のインストール方法も載っています)

手順2: プロジェクトフォルダで起動

どのフォルダで起動したかが、Claude Codeの作業範囲になります。 作りたいアプリ用のフォルダを作って、そこで起動しましょう。

mkdir my-first-app
cd my-first-app
claude

初回はログインを求められるので、ブラウザでClaudeアカウントにログインすれば完了です。

手順3: まず話しかけてみる

起動すると入力欄が出ます。最初は何でもいいので日本語で話しかけてみてください。

「このフォルダに何がある?」「あなたに何ができるの?」— 普通に答えてくれます。この「普通の会話で操作できる」感覚を掴むのが最初の一歩です。

最初にやること: /init でプロジェクトの説明書を作る

既存のプロジェクトで使う場合は、最初に /init を実行してください。Claude Codeがコードベースを調査して、CLAUDE.md というプロジェクトの説明書を自動生成します。

CLAUDE.mdは、Claude Codeが毎回作業前に読む「取扱説明書」です。技術構成・コーディング規約・注意事項をここに書いておくと、依頼のたびに説明し直す必要がなくなり、実装のブレが激減します。AppVillageの開発でも、この説明書への投資が一番効きました。

新規プロジェクトなら最初は無くても大丈夫です。開発が進んで「毎回同じ説明をしてるな」と感じたら作りましょう。

基本の開発ループ

Claude Codeでの開発は、この3ステップの繰り返しです。

1. やりたいことを日本語で伝える(小さく)

2. Claudeが調査して実装する

3. 自分で動作を確認する → OKなら次へ、違ったら日本語で修正依頼

コツは1回の依頼を小さく保つこと。「ToDoアプリを全部作って」より、「まずタスクを追加できる画面だけ作って」の方が、結果の確認もやり直しも簡単です。

また、大きめの作業を頼むときは「まず計画を教えて。OKと言ったら実装して」と付けると、方向違いの実装を防げます(実装前に計画だけ立てるプランモードも用意されています)。

最初のアプリを作ってみる

実際の依頼文の例です。このままコピーして試せます。

シンプルな「作業タイマー」Webアプリを作りたいです。

- HTML/CSS/JSだけの1ファイル構成
- 25分のカウントダウンと、開始/一時停止/リセットのボタン
- 残り時間は大きく表示、終了したら音とメッセージで知らせる
- 見た目はシンプルで温かみのあるデザインに

まず実装の計画を教えてください。OKと言ったら作り始めてください。

計画に納得したら「OK」と返すだけ。完成したら ! open index.html(Macの場合)のように頼めば、ブラウザで開くところまでやってくれます。

ここまでできたら、あとは「ダークモードを付けて」「作業履歴を保存して」と育てていくだけです。このループがそのまま、個人開発の進め方になります。

覚えておくと便利なコマンド最小セット

コマンド 何をするか
/init プロジェクトの説明書(CLAUDE.md)を自動生成
/rewind 「そこまで変えてほしくなかった」時に、コードと会話をまとめて巻き戻す
/clear 会話をリセットして仕切り直す(長くなってきたら)
/model/effort モデルと推論量を作業の重さに合わせて切り替える
!(先頭に付ける) シェルコマンドを直接実行(例: ! npm run dev)
/help ヘルプを表示

それぞれの使いどころは便利機能Tips 6選で詳しく解説しています。

普段のエディタと組み合わせて使う

「ターミナル専用」と思われがちですが、普段使っているエディタの中で動かすのが実は一番快適です。

VS Code / Cursor / Windsurf

公式のVS Code拡張機能があり、VS CodeベースのCursorやWindsurfでも使えます。導入は2通り:

  • 拡張機能マーケットで「Claude Code」を検索してインストール
  • または、エディタ内蔵のターミナルで claude を起動するだけ(これだけで連携が始まります)

エディタと連携すると、こんなことができるようになります。

  • Claudeの変更した差分を、エディタのdiffビューでそのまま確認できる
  • いま開いているファイルや選択中の行がClaudeに共有される — コードを選択して「ここを直して」が通じる
  • ターミナルとブラウザとエディタを行き来せず、1画面で開発が完結する

Cursorユーザーの場合の住み分け

「CursorのAI機能とどっちを使えばいいの?」と迷うかもしれませんが、併用が実用的です。

  • Cursor側: 補完やその場の小さな編集など、書きながらのアシスト
  • Claude Code側: まとまった機能の実装・複数ファイルにまたがる修正・調査やリファクタリング

Cursorの内蔵ターミナルで claude を起動すれば、同じ画面で両方使えます。エディタを乗り換える必要はありません。

JetBrains系・その他

IntelliJ や WebStorm などのJetBrains系IDEにも公式プラグインがあります。また最近は、ターミナルが苦手な人向けにデスクトップアプリやWeb版(claude.ai/code) も提供されています。

つまずきやすいポイントと対処法

1. claude コマンドが見つからない Node.jsのバージョンが古いか、PATHが通っていないケースがほとんどです。node -v で18以上か確認し、ターミナルを開き直してみてください。

2. 思ったより大きく変更されてしまった 依頼が大きすぎるサインです。/rewind で戻して、依頼を分割しましょう。「まず計画を教えて」を挟むのも効きます。

3. 会話が長くなって、指示を忘れられている気がする 1つの会話に詰め込みすぎると精度が落ちます。作業の区切りで /clear して仕切り直し、忘れてほしくないルールはCLAUDE.mdに書いておくのが正解です。

4. 確認(許可)を何度も求められる Claude Codeはファイル変更やコマンド実行の前に許可を求めてきます。最初のうちは面倒でも都度確認するのが安全です。慣れてきたら、信頼できる操作だけ自動許可する設定もできます(公式ドキュメント参照)。

個人開発で使えるポイント

  • 平日夜の1時間でも開発が進む — 「実装する時間」がボトルネックでなくなるので、細切れ時間でも形になります
  • 苦手分野を補完できる — デザインが苦手でも、SEOが分からなくても、「一般的なベストプラクティスでやって」と頼めます
  • 学習ツールにもなる — 書かれたコードを「なぜこう書いたの?」と聞けば解説してくれます。写経より速い学び方かもしれません

メリット・デメリット

メリット:

  • 実装スピードが桁違いに上がり、アイデアが冷める前に形になる
  • 環境構築・エラー調査・リファクタリングなど「面倒な部分」ごと任せられる
  • ターミナルの中で完結するので、ツール間の行き来が減る

デメリット:

  • 有料(Proプラン月額$20〜)。ただし開発時間の短縮を考えると十分元は取れる感覚です
  • 確認を怠ると「動くけど意図と違うもの」が積み上がる
  • 任せきりにするとコードベースの土地勘が育たない。「なぜ?」を聞く習慣でカバーしましょう

こんな人におすすめ

  • 作りたいものはあるのに、実装時間が確保できない社会人・副業開発者
  • アイデアを形にする速度を上げたい個人開発者
  • 「AIと一緒に作りながら学ぶ」スタイルで開発を始めたい初心者

まとめ

  • Claude Codeはターミナルで動くAIコーディングエージェント。導入はコマンド2つ、15分で終わる
  • 使い方の本質は「日本語で小さく頼む → 確認する」の繰り返し
  • 既存プロジェクトではまず /init。CLAUDE.mdへの投資が実装のブレを減らす
  • つまずいたら /rewind で戻せばいい。「失敗しても戻せる」と分かると、思い切って任せられるようになる

次のステップとしては、実際にClaude CodeだけでWebサービスを作った実例と、生産性が変わる便利機能Tips 6選をどうぞ。あなたの最初のアプリが完成したら、ぜひ村でも紹介してください。

※本記事の情報は執筆時点のものです。Claude Code は更新が速く、インストール方法・料金・機能が変わることがあるため、最新情報は公式ドキュメントをご確認ください。