村だより
個人開発の実践メディア。AI駆動開発や開発ノウハウを実際に試して書いた記事と、月に一度の月刊機関紙をお届けします。
記事
実際に試して書く、個人開発のための実践記事

Klakkレビュー|Macのタイピングにメカニカル打鍵音を足したら作業が心地よくなった
Macのキー入力に同期して14種類のメカニカルキーボード風の音を鳴らすメニューバーアプリ「Klakk」を、AppVillageに登録された個人開発アプリの中から実際に1日使ってみました。定着した音、遅延の体感、「権限を許可しないと鳴らない」つまずき、有料機能の位置づけを、開発者目線も交えてレビューします。

SwiftUI×CloudKitでApp Storeリリースまで|要件凍結から審査合格まで10日の実録
外部サービスゼロのSwiftネイティブ構成で「猫の一生アルバム」をリリースしました。要件凍結・PoC・本番着手が同じ日、4日後に審査提出、7日後に一発合格。設計編の続きとして、CloudKitの本番スキーマ・StoreKit 2の課金テスト・審査提出で実際につまずいた点と対策を時系列で公開します。

Claude Codeでアプリを1日開発|実働6時間でApp Store申請まで行けた理由
8月11日の15時50分に環境構築を始めて、その日の21時40分に実装完了。翌日に申請素材を作って提出し、そのままリリースされました。git logに全部残っていたので、タイムラインと「速さの正体」を公開します。

Swiftネイティブで作るメリット|バックエンドも認証も課金基盤も消えた実例
これまで個人開発アプリはFlutterで作ってきましたが、今回1本だけSwiftUIネイティブにしました。結果、BaaSも認証もサーバー台帳も課金基盤も要らなくなり、外部サービスがゼロに。ネイティブの本当のメリットと、その代わりに何を差し出したのかを実例で公開します。

App Store Connect APIで提出準備を自動化|ポチポチをコードにした実例
名前・説明4000字・キーワード・年齢制限の質問票・審査メモ — リリース前のConnect入力は地味にいちばん消耗します。依存ゼロのNodeスクリプトでこれをコード化し、提出ボタンだけ人間に残した実例と、APIでは越えられなかった壁・提出でハマった4点を公開します。

RevenueCat入門|アプリ内課金を自前実装しない選択と実際の組み方
レシート検証・返金検知・再送対応 — アプリ内課金は「作りたかったもの」ではないのに、いちばん壊すのが怖い部分です。自前のStoreKit実装を捨ててRevenueCatに移した実例と、iOSアプリ2本での組み方・ハマりどころ・導入チェックリストを公開します。

BaaS入門|FirebaseとSupabaseを個人開発3本で使い分けた基準
認証・DB・サーバー・課金検証といった「アプリ本体じゃない部分」を丸ごと借りるのがBaaS。iOSアプリ2本とWebサービス1本でFirebaseとSupabaseを使い分けてきましたが、実際の決め手は技術要件ではなく「無料枠の単位」でした。構成の実物と、正直な選定理由を公開します。

LLMO/AEO対策の実例|個人開発サイトがAI検索のためにやったこと全部
ChatGPTやPerplexityが「検索の入口」になる時代に、個人開発のWebサイトは何をすべきか。AIクローラー20種の明示許可、llms.txt/llms-full.txtの動的生成、構造化データ5種、AIに引用されやすいFAQ設計まで — このサイトで実装済みの施策を、コードと考え方ごと公開します。

Claude Codeでアプリ運用を自動化する|ひとり開発会社・現場編
前回の「ひとり開発会社」は本社(汎用スキル)の話。今回は現場編 — 配信中のiOSアプリの運用を、専用スキル11本と自動集計スクリプトでどう回しているかを公開します。週次KPIレポートが1コマンド、リリース準備が1スキル、本番DB変更の安全判定まで。

Claude Codeを「ひとり開発会社」にする|自作スキルで部署を作った話
個人開発者は企画もQAもマーケも1人で兼任する。ならばClaude Codeのスキル機能で「部署」を作ればいい — 汎用スキル11本+プロジェクト専用スキルで組んだ「ひとり開発会社」の組織図と、運用して見えた設計原則(名前衝突・実数の単一ソース・最小権限)を公開します。

App StoreのUGC審査「Guideline 1.2」でリジェクトされた話|安全対策と通し方
何ヶ月も審査に通っていた投稿機能が、ある日突然Guideline 1.2(UGCの安全対策不足)でリジェクトされた。通報・ブロック・BANまで全部実装した上で、最後は機能ごと非表示にして2日で合格 — その判断の全記録と、Appleが求める安全対策の一覧です。

Supabaseで個人開発サイトを作る実例|構成・RLS・「ISRが死んだ」話
認証・DB・画像ストレージをSupabase1つでまかなう個人開発サイトの実例。テーブル設計とRLSの実物、そして本番でTTFBが3秒になった「cookies()がISRを殺す」罠と、3つ目のクライアントを作って0.3秒に直すまでの実録です。
月刊号アーカイブ
毎月の村のできごとをまとめた機関紙
§ IssueNo.0042026年8月号— 個人開発まとめサイトは、必要か
発行: 2026/8/29個人開発まとめサイトは、本当に必要なのか。 自分で運営しておいて何を、と思われそうですが、この夏ずっと考えていました。 気になっているのは、運営する側のメリットではありません。登録してくれた開発者と、そのアプリに本当にメリットがあるのか。ここです。 まず一般の人は「個人開発のアプリを探そう」とは考えません。 家計簿アプリが欲しい。猫の写真を整理したい。Macの便利ツールが欲しい。副業の利益を計算したい。 人は自分の課題や目的から探します。「個人開発」という切り口で探す人は、ほとんどいない。 そしてもうひとつ。まとめサイトに載って開発者100人に見てもらえたとしても、その100人はアプリのターゲットではありません。 「いいですね」「応援しています」と言い合って終わるならダウンロードにも売上にもつながりにくい。SNSの個人開発界隈で紹介しても届かないという意見が出るのは、たぶんここが理由です。 だからまとめサイトをやるなら、個人開発コミュニティの外からユーザーを連れてこなければいけない。 載せるだけでは足りない。載ったアプリがそれを必要としている人の目に入る道を作らないといけない。 ではその道はどこにあるのか。 検索です。「猫 写真 整理 アプリ」で探している人が村のページにたどり着く。そのためにはアプリ紹介ページが検索に引っかかる必要があるし、用途別・カテゴリ別のページが要る。 そしてもうひとつは記事です。開発の記録、つまずいた話、うまくいかなかった話。こういう記事はまとめサイトよりずっと多くの検索語で見つけてもらえる。「個人開発 アプリ」一語で戦うのではなく「SwiftUI アプリ開発」「App Store 審査」「アプリ 収益化」「個人開発 失敗」のひとつひとつが入口になる。 村はまとめサイトではなくメディアであるべきだ。 この夏の結論はそれでした。載せるだけの場所ならたぶん要らない。載ったアプリと作った人の話が誰かに届く道を耕し続ける場所なら、ある方がいい。 8月、村には30本のアプリが届きました。7月は5本でしたから6倍です。 この号ではその道が本当にできつつあるのか、数字で確かめます。
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§ IssueNo.0032026年6・7月合併号— 「好き」だけで続くのか
発行: 2026/7/31個人開発は「好き」だけで続けられるのか。 この2ヶ月、村だよりを書けなかった編集部が言うのも変な話ですが、ずっとこのことを考えていました。 好きなものを作れば続けられる。ずっとそう思っていました。 でも実際は、好きで作ったものでも、反応がなければ普通にしんどい。ストアの数字が動かない日、誰にも触られていないアプリの管理画面をそっと閉じる夜。好きだけでは、あの静けさに勝てないときがあります。 かといって、数字のためだけに作るものは、もっと続きません。 好きだけでは足りない。でも、好きがないと続かない。個人開発のモチベーションは、思っていたよりずっと複雑です。 たぶん「好き」は火種で、誰かの反応は薪なのだと思います。 火種がなければ、そもそも火はつかない。でも薪をくべなければ、火は静かに消えていく。 一人で薪を集め続けるのは大変です。だから、この村があります。誰かのアプリにお気に入りをひとつ付ける。感想をひとこと残す。それだけで、画面の向こうの誰かの火が、もうひと晩もちます。 2ヶ月ぶりの村だよりは、6月と7月の合併号です。 編集部が手を止めている間も、村には新しいアプリが届き、応援が集まり、新しい開発者がやってきていました。火は、ちゃんと燃えていました。その記録を、まとめてお届けします。
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§ IssueNo.0022026年5月号— 続けること
発行: 2026/5/29AppVillage のゆーきです。村だよりも二号目になりました。 創刊号を読んでくれた方、感想をくれた方、そっとお気に入りを押してくれた方、本当にありがとうございます。あれから一ヶ月。村にはまた新しいアプリが届き、はじめましての開発者も増えました。下の「今月の数字」に並ぶのはその小さな足あとです。 今月は作っている人へのエールを書かせてください。 アプリはリリースした瞬間がいちばん静かです。何ヶ月もかけて磨いた一本を世に出しても、ダウンロードの数字はなかなか動きません。SNSに流しても反応はまばら。「これ、誰かに届いているんだろうか」と夜中にひとり画面を見つめる。その気持ちをたぶん多くの開発者が知っています。 それでもあなたが手を動かした事実は消えません。頭の中の「あったらいいな」を最後まで形にできる人はそう多くはいないのですから。それだけでもう胸を張っていい。反応が静かな時期は価値がないからではなく、まだ出会えていないだけ。作った人と必要とする人のあいだには、ほんの少しの距離があるだけです。だからどうか作る手をとめないでください。 AppVillage はその「届くまでの時間」を少しだけ短くしたくて在ります。順位でも広告予算でもなく、誰かの工房を覗ける小道として。今月もこの村でたくさんの手仕事に出会えますように。
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§ IssueNo.0012026年4月号— 創刊号
発行: 2026/4/24はじめまして、AppVillage の開発者ゆーきです。 この村が少しずつ賑やかになってきたので、今月から「村だより」をはじめることにしました。月に一度、前の月にあったことを振り返る小さな記事をお届けします。新しくやってきたアプリ、じっくり手を入れられたアプリ、村に加わってくれた人たち。大きなニュースではなく、村の誰かが今日もアプリを作っていた、そんな景色を書き残していけたらと思っています。 なぜ「村」なのか、すこしだけ。 アプリストアの順位表は便利です。けれど、上位に並ぶのは予算と運用力のあるアプリ。一人で夜な夜な手を動かして作られた小さなアプリの多くは、広い街の喧騒に埋もれてしまいます。AppVillage が作りたかったのは、そういう作品にもちゃんと光が当たる場所。広い街ではなく、誰かの工房を覗ける小道のある「村」でした。 この村では、アプリは「商品」ではなく「作品」として並びます。開発者は、自分のアプリのページに「開発者からの手紙」を残せます。なぜ作ったのか、何にこだわったのか。その文章を読んでから使うアプリは、ただダウンロードしただけのアプリとは、少しだけ違って見えるはずです。 まずは創刊号。読んでいただき、ありがとうございます。 これからもどうぞ、ゆっくりと村の景色を眺めていってください。
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